neccoが東京と秋田の距離感なく
同じ机で話すようにシームレスな理由
株式会社necco
拠点間の情報連携の強化/リモートワークの効率化
- 導入前の課題
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- チャットだけのコミュニケーションでは、関係性が悪くなった
- 二拠点をAmazon Echoで常時接続していたが、出社できないメンバーが出てきた
- ボイスチャットアプリは挙動が重く、一緒にいる感じがしない
- 選んだ理由
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- UIがシンプルで使いやすそう
- 視覚的にも一緒の部屋にいる感覚になれる
- 画面を見ていなくても、音でルームの出入りがわかる
- 成果・効果
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- 会議URLを発行する手間がなくなってストレスが減った
- 拠点をまたいで気軽な相談をするハードルが下がった
- 2人で会話しながら同時にデザイン作業ができるようになった
社員の人数に関わらず、多拠点で事業を展開する企業は増えてきています。スタートアップ企業が地方に開発拠点を持ったり、あえて郊外にオフィスを構えたり。
これまで、拠点間のコミュニケーションは、オフィスにテレビ会議の設備を充実させたり、映像と音声を常時接続するなど、工夫をして距離感を作らないようにしているという話はよくありました。
しかし、リモートワークとオフィスワークをミックスする働き方がスタンダードになっていくこれからの時代には、コミュニケーションをオフィスの設備に頼り続けるわけにもいきません。
東京、秋田に拠点を持つデザイン制作会社・株式会社neccoさまは、現在は基本的にオフィスに出勤するスタイルをとっていますが、メンバーそれぞれが事情に合わせてリモートワークも活用。元々、拠点間コミュニケーションは、オフィスにAmazon Echoを設置していましたが、拠点が増え使いづらくなってしまいました。
そこで、コミュニケーションのために、NeWorkを導入。全社員が常時接続して日常のコミュニケーションに使っています。NeWorkを導入necco CEOの阿部文人さん、毎日NeWorkを利用している東京オフィスのデザイナー・田口冬菜さん、秋田オフィスの編集者・夏井ひとみさんに、NeWorkによって多拠点でのコミュニケーションがどう変わったか、お話を伺いました。
株式会社neccoについて
デザインとウェブサイトをつくるデザイン会社。企業の「根っこ」となるデザイン資産をつくることをミッションとして、企業価値向上のためにあらゆるデザインを制作し、運用・活用・改善の支援を行う。
導入前の課題 リモートワークで失敗した過去
「企業の『根っこ』となるデザイン資産をつくる」をミッションに、コンサルティング型のデザイン制作を行うnecco。2016年に秋田でスタートし、現在は東京と秋田の二拠点で事業を行っています。
CEOの阿部文人さんは、3人のメンバーとともに会社を立ち上げましたが、創業当初オフィスを借りず、Slackなどを使いながらリモートで仕事をしていました。しかし、進捗共有やクオリティ担保の面であまりうまく行かなかったと話します。
「3人だけだったのでオフィスもいらないかと思っていたのですが、チャットだけのコミュニケーションでは、関係性もギスギスしてきてしまって。それで、オフィスを借りることにしたら、そこからうまくいくようになったんです。どんなにテクノロジーが便利になっても、やっぱりリアルに集まることって人間にとって必要なんだ、ということを痛いほど実感しました」(阿部さん)
そこから、東京にもオフィスを設けることになり、会社は秋田と東京の二拠点に。その際にも、拠点間で心理的距離が生まれないようにAmazon Echoを使って常時接続していました。朝出社すると同時に接続し、他愛ない雑談やちょっとした業務連絡などで、いつでも会話できるようにしていたといいます。
このままだと空中分解してしまう
しかし、感染症拡大でリモートワークになると、Amazon Echoで常時つながっているという状況は難しくなりました。状況が落ち着いてからはオフィスに出社するメンバーも出てきましたが、一時的に実家に帰ったり、出社ができないメンバーも。
「ボイスチャットアプリのDiscordを使ってみたりもしたものの、挙動が重く、一緒にいる感じがあまりせず、使わなくなってしまいました」(阿部さん)
阿部さんは、「このままだと空中分解しそうだ」と危機感をつのらせていました。なるべく一緒のチームで仕事をしている状況を生み出したいという思いから、社員からの情報で知った「NeWork」を使ってみることに。
「海外のサービスよりも、UI・UXがシンプルで、使いやすそうな印象でした。新しくて面白そうだし使ってみようと、興味本位で導入しました」(阿部さん)
選んだ理由 同じデスクで一緒に作業しているような感覚
始業と同時にログインし、メンバー全員が「オフィス」というルームへ集合。あたかもバーチャルオフィスのように、全員が朝、同じ部屋で顔を合わせるようなイメージです。
「丸いバブルの中にメンバーの顔アイコンが並ぶので、視覚的にも、一緒の部屋にいるなという感覚になれます。またルームに出入りする時の音も好きですね。他の作業をしていて画面を見ていなくても、音で知覚できていいなと思いました」(阿部さん)
その他は、会議のときには「ミーティングルーム」を使い、集中したい時は「精神と時の部屋」というルームへ。基本日中は常時接続して、いつでも声をかけられる状態にしています。東京オフィスのデザイナー・田口さんは、これまでのオンラインミーティングツールで感じていたストレスがなくなったと話します。
「社内の打ち合わせがほとんどなので、わざわざオンラインミーティングのURLを発行して、チャットで送って…という手間がなくなって嬉しかったですね。また、画面共有も複数でできるため、切り替えるのもスムーズ。いろんな面でストレスフリーだと感じました」(田口さん)
秋田オフィスで編集を担当する夏井さんも、東京オフィスにいる人と会話をするのも気軽になったと話します。
「阿部さんや東京オフィスの方に何か相談する時のハードルが下がりました。やっぱり、オンラインミ ーティングに誘おうと思うと、ちゃんと事前に時間とらなきゃっていう意識がありました。NeWorkでは、いま話そうと言って、さくっと15分くらいの会話をすることが多いです」(夏井さん)
一番便利だと話すのは、ブラウザ上で複数人が同時編集できるデザインツールFigmaを使って、ペアデザイン(2人で同時にデザインを進めること)をする際に、NeWorkで会話をしながら進めるという使い方。
「同じ机に向かって、これこうだよねって相談しながら一緒に作っていく感覚でできる。個人で作業をしていて何か困ったり迷ったりしたら、すぐにNeWorkで会話するのが日常です」(田口)
成果・効果 離れていてもシームレスに繋がる
neccoの皆さんのワークスタイルに、すっかり定着していったNeWork。毎日必ず使うので、Chromeのショートカット機能を利用してデスクトップアプリ化しているそう。
最近では、NeWorkで会話をすることが当たり前になり、わざわざ「NeWorkで」という言葉すら使わなくなったと言います。
「『ちょっと話そう』とか『相談しながらデザイン見よう』と言えば、もう自然にNeWorkで話すというのが当たり前になっています。あえて言葉にもしないですね」(夏井さん)
リモートワークでも別オフィスにいても、ストレスなくシームレスにコミュニケーションが取れるようになりました。
阿部さんは、創業時の失敗経験から顔を合わせることを大切にしたいという思いはありながらも、これからはオフィスとオンラインをミックスしていきたいと話します。
「もう、同じオフィスにいるくらい距離感がなくなりました。これから、全国いろんなところのメンバーが増えたとしてもNeWorkがあれば大丈夫だなと思います。オフィスをなくすことはありませんが、うまくバランスをとれるようにしていきたいですね。それぞれの状況や仕事の内容によって、自由に選択していけるといいなと思っています」(阿部さん)
オンラインとオフラインをミックスしながら、さまざまな場所からひとつのチームで仕事をしていく。これからの新しい働き方にも、NeWorkがチームの人たちをシームレスにつなげられる存在になるよう、引き続き改良を続けていきたいと思います。